2025年 見守り新鮮情報


勉強会案内:「学ぼう高齢者入居施設&生前整理と遺品整理」4月25日予定 サンエールかごしま


4月10

気をつけて!不安をあおる分電盤の点検商法

電話がかかってきて分電盤の点検を勧められ了承したところ、業者が来訪した。
分電盤を点検してすぐに「これは古いのですぐに交換しなければ漏電して火事になる」と言われた。
今までトラブルはなかったものの、何十年も交換していなかったため、信用して約15万円の交換工事の契約を結び、前金を支払った。
しかし、後からよく考えると高額ではないかと思う。
工事を中止してほしい。
(80歳代)


<ひとこと助言>

  • 分電盤を含む家庭用の電気設備については、4年に1回の法定点検が電力会社に義務付けられています。法定点検の場合は、必ず事前に書面で通知の上、登録調査機関の調査員証を携帯した調査員が来ます。点検後にその場で何らかの契約を勧誘することはありません。
  • 分電盤に限らず、点検を持ちかける突然の電話や訪問には注意しましょう。
  • 分電盤は経年劣化により故障する可能性があります。心配な場合は電力会社等に相談しましょう。
  • 特定商取引法上の訪問販売に該当する場合は、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフできます。困ったときは、早めにお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。


3月27

個人情報を聞き出す不審な電話に注意

自宅の固定電話に国の行政機関を名乗り「これから2時間後に通信できなくなる」という電話がかかってきた。
非通知設定からの着信だった。
突然通信できなくなることはないはずなので、明らかにおかしい。
国の行政機関をかたっていると思い電話を切ったが、他にも同様の電話がかかる可能性があるので情報提供したい。
(70歳代)


<ひとこと助言>

  • 国の行政機関や電話会社などをかたる、自動音声ガイダンスやSMSを使った不審な電話に関する相談が多数寄せられています。
  • 行政機関や電話会社から、電話を停止することに関して、自動音声ガイダンスやSMSを使って連絡することは絶対にありません。すぐに電話を切りましょう。
  • 非通知や知らない番号からの電話には普段から慎重になりましょう。個人情報は絶対に伝えないでください。
  • 不安なときは、お住まいの自治体の消費生活センターや最寄りの警察等にご相談ください(消費者ホットライン188、警察相談専用電話「#9110」番)。


3月6日

鍵の出張作業を頼んだら想定外の料金に!

<事例1>
夜、自宅の鍵を紛失したことに気がつき、ネットで見つけた鍵交換業者に連絡すると「通常5千円~3万円。最高で5万円」と言われた。
作業前に料金を確認したが返事がないまま作業され、作業後約10万円の高額な請求を受けた。
(70歳代)

<事例2>
自宅の鍵を紛失し、ネットで探した事業者に開錠を依頼した。
サイトには開錠費用が「3千円~8千円」と記載されていた。
作業前に費用の説明があったかもしれないが、聴覚などの障がいがあるのでうまく聞こえず、早く開けてほしい焦りもあって返事をしてしまったかもしれない。
請求額は約6万円で高額だ。
(30歳代)


<ひとこと助言>

  • 鍵の紛失等に気づいたら、まずは慌てず、家族や周りの人に相談しましょう。
  • 時間帯や現場の状況により、ネットの広告に表示された料金で依頼できるとは限りません。焦らず、作業してもらう前に納得できるまで説明を求め、作業内容と料金は必ず書面で確認しましょう。
  • 料金や作業内容に納得できない場合は、後日納得した金額で支払う意思があることを示しつつ、その場での支払いは断りましょう。
  • 緊急時に備え、所有する鍵の種類やメーカーなどを確認し、信頼のおける事業者の情報を調べておくと安心です。賃貸住宅の場合は大家や管理会社に対応方法を確認しておきましょう。
  • 広告などの表示額と実際の請求額が大きく異なる場合など、事業者とトラブルになった場合は、早めにお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。


2月20日

始めましょう!デジタル終活

<事例1>
亡くなった兄が生前利用していたネット銀行の口座を確認するため、携帯電話会社の店舗にスマホの画面ロック解除を依頼した。
「初期化はできるが、画面ロックの解除はできない」と言われた。
これではデジタル遺品の確認ができない。
(60歳代)

<事例2>
夫が亡くなり携帯電話を解約した。
最近、夫が契約していたスマホのセキュリティのサブスク契約が残っていることが分かり、事業者に問い合わせると「すぐに解約するにはIDとパスワードが必要だ。それが分からなければすぐには解約できない」と言われた。
(80歳代)


<ひとこと助言>

  • スマホ等のID・パスワードは、第三者に知られないよう適切に管理することが重要です。一方で、デジタル遺品を確認する必要がある場合に、故人のスマホ等のID・パスワードが分からずデータを調べられないという問題が発生しています。そのため、万が一の際に、遺族が故人のスマホ等をロック解除できるようにしておく必要があります。
  • 例えば、名刺サイズの紙にパスワード等を記入し、修正テープでマスキングなどした「スマホのスペアキー」を作り、万が一の際に家族がみつけられる場所に保管しておく方法があります。
  • 毎月支払いが発生しているインターネット上の契約は、サービス名・ID・パスワードを日頃から整理するほか、エンディングノートの活用も検討しましょう。


2月6日

購入確定の前には解約方法もよく確認

<事例1>
オンラインショッピングで、定期購入の白髪染めを申し込んだつもりが、育毛剤を申し込んでいたことが分かったので、次回以降の解約をしようと何度も事業者に電話をしているがつながらない。
変更や一時中止はメールでできるが、解約は電話での連絡方法しかない。次回配送予定の2週間前までに解約を申し出なければならない。
どうしたらよいか。
(70歳代)

<事例2>
SNSの動画を見て健康食品を注文したら、定期購入だった。
解約しようと電話をしたところ2回目の商品が届いてからでないと解約できないと言われた。
2回目の商品が届いたので電話をするとSNSやメールで問い合わせるようにというガイダンスが流れるのみだった。
SNSで解約の申し出をしたが、何度も同じことの繰り返しになって解約できない。
(60歳代)


<ひとこと助言>

  • 定期購入の場合、解約方法が電話だけの場合やアプリでの手続きなどを指定される場合があります。購入する際は、解約条件や方法、事業者の連絡先、定期購入かどうかなどをよく確認しましょう。ネット通販にはクーリング・オフ制度はありません。
  • スマホ等の操作に自信がない方は、事業者が指定する解約方法を自力ですることができるかも事前によく確かめましょう。
  • 電話がつながりにくかったり、返信がなかなか来ない場合もあります。解約の期日までに事業者に連絡がつかない不安がある場合は、電話やメールの発信履歴など連絡した証拠を残し、事業者が指定する手段で解約を申し出ようとしたことを、証明できるようにしておきましょう。
  • 困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。


1月30日

毛染めによるアレルギーに注意 アナフィラキシーが起きることも

旅行当日、自分で毛染めをした。
その後車で空港に向かい、到着したらだんだん意識がもうろうとしてきた。
空港の診療所で診てもらったところ「アナフィラキシーショックを起こしている」と言われ、救急車で近隣の病院に行き、抗アレルギー注射を打って事なきを得た。
しかし、旅行には行けなかったし、まだ体調がすぐれない。
染める前にパッチテストはしていない。
(60歳代)


<ひとこと助言>

  • ヘアカラーリング剤の中でも酸化染毛剤(ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染めなどと呼ばれる)は、アレルギー性接触皮膚炎を起こしやすい傾向があります。また、様々な症状が現れる急性のアレルギーであるアナフィラキシーが起こることがあります。
  • これまでに異常を感じたことがなくても、継続的に毛染めをするうちにアレルギーになることがあります。酸化染毛剤を使用する際は、必ず毎回パッチテストをしましょう。美容院などで行う際も注意が必要です。
  • 酸化染毛剤により一度でも、かゆみ、赤み、痛みなどの異常があった人は、以後の使用は絶対にやめてください。パッチテストもしないでください。一度目のアレルギー症状が軽くても、使用し続けるとしだいに症状が重くなる場合があります。
  • 異常を感じた場合は、使用を止めて、医療機関を受診しましょう。


1月16日

古いカセットボンベの取り扱いに注意

<事例1>
最近ガス代が高いので、カセットコンロを使おうと思った。
阪神淡路大震災の頃に購入したカセットボンベを使用したところ、ガスが漏れていて、火を噴いた。
(80歳代)

<事例2>
カセットボンベを災害に備えてまとめて購入したが使用期限切れになった。
未使用のカセットボンベが複数ある。
どうしたらよいか。
(60歳代)


<ひとこと助言>

  • カセットボンベは、使用していなくても製造から長期間経過したり、保管環境が適切ではなかったりすると、内部パッキンの劣化によりガス漏れする危険があります。
  • カセットボンベの使用の目安は製造後約7年です。製造年月日を確認するとともに、表示のないものや、変形・さびのあるものは使わないようにしましょう。
  • 災害用に備蓄しているものは、経年に応じて使い切り、新しいものを補充しましょう。
  • 空になったカセットボンベは、お住まいの自治体のルールに従って廃棄しましょう。ガスが残っていたり、処分方法が分からない場合は、製造事業者もしくは、(一社)日本ガス石油機器工業会のカセットボンベお客様センター(電話:0120-14-9996)へ確認しましょう。


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